産後の薄毛(分娩後脱毛症)の原因と対策

産後の薄毛(分娩後脱毛症)の原因と対策

2024.06.01

産後の薄毛(分娩後脱毛症)って?

抜け毛の原因には、女性ホルモンの分泌量が関係しており、出産などによってホルモンバランスが
乱れることで薄毛になることがあります。
それを分娩後脱毛症と言います。

女性ホルモンには「エストロゲン」と「プロゲステロン」の2種類があり、髪の毛の成長にかかわるのは
「エストロゲン」です。

妊娠中には「エストロゲン」「プロゲステロン」のホルモン分泌量が増えるので、髪の毛にハリやコシが
出ますが、出産後は妊娠中にたくさん分泌されていた「エストロゲン」と「プロゲステロン」が一気に減り、
妊娠前の状態に戻ります。

急激にホルモンの量が減ることで髪の毛が抜けてしまいます。
髪の毛が生えるヘアサイクルが通常に戻るまでには3ヶ月、それから4ヶ月の休止期に入るため、
この期間は薄毛になったように感じます。

1年以上経過しても抜け毛が改善されない原因は?

産後の抜け毛は通常であれば半年から1年で回復するものですが、1年以上経過しても回復しない場合には、
加齢やストレスが原因と考えられます。

育児生活が始まると生活習慣が大幅に変わります。
特に第一子の場合、すべてが初めての経験であり、不安からのストレスや夜泣きによる睡眠不足などが
原因となります。

また、産後の過剰なダイエットによる栄養不足も考えられます。

栄養が偏れば髪の毛に影響が出てきます。髪の毛はケラチンというタンパク質から作られているため、
食事からの摂取が非常に重要です。
ダイエット、不規則な生活習慣、ストレス、ホルモンバランスの乱れを再度見直すことをおすすめします。

産後の薄毛対策はどうしたらいいの?

1.食生活を見直して栄養不足に気をつける

産後の体重増加が気になり無理な食事制限ダイエットは、栄養が偏り薄毛の原因を引き起こす可能性が
あります。
産後の抜け毛の回復を早めるために、髪の毛を構成するタンパク質(卵、魚、肉、大豆)や
ビタミン類(緑黄色野菜)、ミネラル(海草類や豆、ナッツ類)を意識的に摂取しましょう。

2.ストレスを溜め込まない

ストレスは自律神経を経由してホルモンバランスを崩す原因の一つとなります。
産後は赤ちゃん中心の生活になり、一人での外出が難しく、睡眠時間も十分に確保できなくなるので
ストレスが溜まりがちです。
少しの時間でも自分のストレス発散時間を設けて気晴らしに出かけたり、寝不足を解消する日を作ることも
薄毛対策には必要です。

3.頭皮環境の見直し

産後の薄毛対策には、頭皮の環境を良好に保つことが大切です。
多忙な育児生活の中で入浴時にシャワーだけで済ませてしまうと、頭皮の毛穴が開かない状態で
洗浄することになり、汚れが蓄積され清潔に保てません。
時短での入浴でも頭皮を十分にすすぐことが大切です。
また、シャンプーの見直しも必要です。産後に体質が変わり、以前使っていたシャンプーが
合わなくなる方も多いです。
産後にシャンプーによるかゆみなどがある場合は、低刺激シャンプーをおすすめします。

なかなか産後の薄毛が治らない場合は迷わず専門医に相談を

産後の抜け毛は、平均的に半年から1年程で回復すると言われていますが、この平均期間が経過しても
薄毛が回復しない場合や、髪の毛が本当に産前の状態に戻るのか不安な方は、迷わず薄毛の治療を専門に
行っているクリニックで相談することをお勧めします。
産後が原因でない薄毛というケースもありますし、効果的な治療方法を提示してくれます。

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