薄毛治療で血液検査が必要な理由
2025.07.10
薄毛治療を考えている方からよくいただくご質問のひとつが、「なぜ血液検査が必要なの?」という疑問です。 髪のことなのに、どうして血液?と驚かれる方もいらっしゃいます。でも実は、髪の健康は体の内側の状態と深く関わっているのです。
今回は、血液検査を行う理由とその大切さについて、わかりやすく解説します。
目次
- 血液検査はすべての人に必要?
- 血液検査で何がわかるの?
- 髪と体の“内側”には深い関係がある
- 治療前に知っておきたいこと
- こんな方には特に検査が大切です
- 安心・安全な治療の第一歩として
血液検査はすべての人に必要?
いいえ、すべての人にとって血液検査が必要というわけではございません。
基本的なカウンセリングや診察のうえで、必要性の有無について医師へ判断を委ねることをおすすめします。
特に、持病があったり治療に対してご不安な方は、血液検査によって体の変化を知ることができるため、安心して治療を進めることができます。
体の内側の状態を知ることで、安全・安心へと繋がります。
血液検査で何がわかるの?
血液検査では、以下のような項目をチェックします:
- ホルモンバランス:薄毛と関係する内分泌系の異常がないか
- 貧血の有無:ヘモグロビン、鉄分などの数値
- 肝機能・腎機能:薬剤の代謝・排出に影響するため
- 栄養状態::毛髪の成長に必要な栄養が不足していないか
これらの情報から、薄毛の原因が体の内部にないか、薬の使用に問題がないかを確認できます。
髪と体の“内側”には深い関係がある
◯体の内側の状態を知る
髪の毛は「身体の状態を映す鏡」ともいわれます。
ホルモンバランスが崩れたり、栄養が不足したりすると、毛根に十分な栄養や刺激が届かず、髪の成長がストップしてしまうのです。
◯薄毛の原因を探る
また、甲状腺の病気や貧血、糖尿病などの病気が隠れている場合、それが薄毛の原因になっていることもあります。
原因が違えば、治療法も変わってきますので、正確な診断のためにも血液検査は欠かせません。
治療前に知っておきたいこと
薄毛治療で使われる代表的な薬には、
- フィナステリド・デュタステリド(男性型脱毛症向け)
- ミノキシジル(男女共通、内服・外用)
があります。
これらのお薬は効果が高い一方で、副作用が出るリスクがゼロではありません。
また、成長因子やビタミンなどの薬剤を頭皮に直接注入するメソセラピーでは、高い効果が期待できる一方で、体調や内臓機能に問題がある方には、まれに反応が出る可能性があります。
だからこそ、血液検査を通じてその方にとって薬が安全に使えるかどうかを確認することで、安心して治療を進めることができるのです。
こんな方には特に検査が大切です
以下のような方は、より慎重な判断が必要になるため、血液検査が大切です。
- 女性の方(ホルモンの影響を受けやすいため)
- 20代以下の若年層(原因が遺伝ではなく他にある可能性)
- 内科的な疾患のある方、治療中の方
- これまでに薬で体調を崩したことがある方
- 抜け毛の量が急激に増えた方
血液検査は、患者様の体と髪の状態を正しく把握するための大切な手段です。医師の判断の元、安心して治療を進めてください。
安心・安全な治療の第一歩として
薄毛治療は、見た目の変化だけでなく、気持ちの前向きさや自信にもつながる大切なケアです。だからこそ、体の状態をしっかり把握したうえで、安全で効果的な治療を行うことが何よりも大切です。
血液検査は、ご自身の健康状態を「見える化」するためのもの。
安心して治療を受けていただくための準備の一つとなります。