M字、前髪薄毛に悩むあなたへ
2025.07.17
「昔よりおでこが広くなった気がする」「前髪がペタッとしてきた」
そんな変化に気づき、不安になる方は少なくありません。特に生え際から後退していく「M字型」の薄毛は、男性によく見られるタイプで、進行性があるのが特徴です。
このコラムでは、M字・前髪の薄毛に悩む方へ向けて、原因や対策、相談先の選び方などをわかりやすくご紹介します。
目次
M字ハゲ・前髪の後退、それはAGAのサイン?
生え際が徐々に後退していく、いわゆる「M字ハゲ」。これは、男性型脱毛症(AGA)の典型的な初期症状です。
額の両端から後退が始まり、次第に中央に向かって進行していきます。頭頂部と違い、「見えやすい」部位であることから、早い段階で気づく方も多いようです。
M字型の薄毛は、髪のボリューム自体は保たれているように見えても、進行すると生え際の形が大きく変わっていくのが特徴です。
原因は遺伝?生活習慣?医師が解説
M字・前髪の薄毛の主な原因は、男性ホルモン(DHT:ジヒドロテストステロン)による毛根への影響です。DHTは、体内の「5αリダクターゼ」という酵素によってテストステロンが変化したもので、毛根にある受容体と結合することで、髪の成長を妨げてしまいます。
このDHTの影響を受けやすいかどうかには遺伝的要素が大きく関与します。一方で、ストレス、睡眠不足、喫煙、偏った食生活など、生活習慣も間接的に悪化要因となることがあります。
セルフケアでは限界がある
育毛剤やサプリメント、頭皮マッサージなどを試す方も多いですが、これらは進行を止める効果が科学的に確認されているわけではありません。特に、ホルモンの働きが関係するAGAの場合、セルフケアだけでは根本的な改善は難しいと言われています。
ただし、生活習慣を整えることで薄毛の進行を緩やかにしたり、他の要因による抜け毛を防ぐことは可能です。あくまで「補助的なもの」として取り入れると良いでしょう。
薄毛進行を止める3つのポイント
薄毛の進行を止めたいと思ったとき、重要なのは次の3点です:
- 早期対応
気づいた時点で行動を起こすことで、生きている毛根が多いうちに対処でき、髪の残存密度を保 てる可能性が高まります。 - 正確な原因の把握
AGAかどうか、他の疾患が隠れていないかを医療機関で確認することが大切です。 - 継続すること
治療やケアは、効果が出るまでに数ヶ月かかることが多いため、途中でやめずに続けることが重要です。
AGA治療に使われる薬とその特徴
AGA治療には、以下のような薬が使われています:
- フィナステリド
DHTの生成を抑え、脱毛の進行を防ぐ効果があるとされます。 - デュタステリド
より広い範囲の酵素に作用し、フィナステリドより効果が高いケースも。 - ミノキシジル(外用/内服)
血流を促進し、発毛を促す作用があるとされます。
これらの薬は副作用のリスクもあるため、医師の診断と処方のもとでの使用が基本です。
相談先を選ぶときに知っておきたいこと
薄毛が気になったとき、まずは専門の医療機関(皮膚科やAGAクリニック)に相談するのが安心です。
選ぶ際は、
- 費用や治療内容が明確に説明されているか
- 無理な勧誘がないか
- 継続しやすいプランがあるか
などを基準に比較することをおすすめします。
最後に
M字型の薄毛は、見た目の変化を実感しやすいため、不安を感じやすいものです。けれど、早めに正しい知識を得て、適切に対策することで進行を遅らせたり、改善を目指すことも可能です。
「まだ相談するほどじゃないかも」と思っているうちに進行してしまう前に、気になったときが行動のタイミングかもしれません。